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社会の出来事を川柳で表現


by nabesada98

消える寝台車

3月7日(金)
今春のダイヤ改正で寝台列車の殆どの姿が消えて行くそうだ、時の流れとは言え昔年代の我々にとっては一抹の寂しさを思う、終戦後の高度成長と共に利用された方々も多かったと思うが、空の便が主要都市近郊に設置され、高速道路網が張り巡らされた現在では、太刀打ちできないのでしょうか

私は仕事での利用は無く、多少記憶は曖昧だが故郷への帰路、一度だけ大阪駅発~広島駅着へ乗車、当時呉線回りで結構時間が掛かったかと思うが、真夜中でも明かりが灯る通過駅、大きな停車駅ではホームで赤帽さんがお茶や弁当を売っており、停車時間もノンビリしていたと記憶する

余り眠れたものではないが、ガタン・ゴトンとレールの継ぎ目の音をリズムにウツラ・ウツラと・・・、静かに起きてデッキに立って外を眺めれば、少し多めの灯りは街で、所々ならば山中の灯りと分かる、暗闇の中ひたすら列車は走った、ぼんやりと霧の掛かった朝が一番脳裏に残っているが、そろそろ私の終着駅であった

廃止には致し方ない多くの問題があるようだ、航空機や高速夜間バスに比べると運賃設定が高く付く、停車駅では真夜中でも駅員の配置経費がいる、利用数が減った車体の老朽化の問題等々、ならば致し方なし懐かしい想い出を残して、「ご苦労様でした」と見送りたいと思うが・・・

・寝不足な 朝へ詩的な 通過駅
by nabesada98 | 2008-03-07 21:15